栃木レザーの経年変化と日常のお手入れ
革製品を買ったとき、「お手入れが大変そう」と思って敬遠する方がいます。でも栃木レザーのような植物タンニン鞣しの革は、基本的なケアさえ続ければ、使うほどに色が深まって自分だけの一点になっていきます。難しくはありません。
買ったばかりのときにやること
新品の革は乾燥していることが多いので、最初にレザークリームを薄く塗っておくと長持ちします。クリームはミンクオイルよりも、無色の乳化性クリームの方が色への影響が少なくておすすめです。塗りすぎると革が柔らかくなりすぎるので、少量を薄く伸ばすのがコツです。
日常のお手入れは月1回で十分
毎日使う名刺入れや財布であれば、月に1回、乾いた布で表面を拭いてからクリームを薄く塗るだけで十分です。雨に濡れた場合は、すぐに乾いた布で水分を拭き取り、風通しの良い場所で自然乾燥させてください。ドライヤーや直射日光での乾燥は革が硬くなる原因になります。
傷が気になる場合は、指の腹で軽くこすると目立たなくなることがあります。深い傷はクリームを塗り込んでから布で磨くと、ある程度馴染みます。
経年変化を楽しむために
栃木レザーは使い込むほどに色が濃くなり、艶が出てきます。最初はマットな質感でも、半年ほど使うと表面に光沢が生まれます。これを「ヌメ革の飴色」と呼ぶことがあります。
色の変化は使い方によって全然違います。ポケットに入れることが多い人は摩擦で早く艶が出て、バッグの中に入れている人はゆっくり変化します。どちらが正解ということはなく、自分の使い方が革に刻まれていく感じが、革小物の面白さだと思います。
店頭でも革のお手入れ方法についてご相談を受け付けています。購入後に気になることがあれば、気軽に声をかけてください。